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Paper of the Month



2018. Oct-2

医療技術学研究科 臨床検査学専攻


「栃木県における外耳道真菌症の原因菌であるアスペルギルス種に対する分子生物学同定と抗真菌薬剤感受性試験」
The Molecular Identification and Antifungal Susceptibilities of Aspergillus Species Causing Otomycosis in Tochigi, Japan.
Hagiwara S, Tamura T, Satoh K, Kamewada H, Nakano M, Shinden S, Yamaguchi H, Makimura K.
Mycopathologia.
2018 Oct 5.[Epub ahead of print]

 外耳道感染症の約9~13%は,外耳道アスペルギルス症を主とした真菌症であり,その起因菌は,従来形態学に基づいて同定されてきた。しかし近年,形態学では識別できない「隠蔽種」と言われる菌種が問題となっている。特にAspergillus属の隠蔽種を同定するためには,βチューブリン遺伝子などの特殊な配列を用いた分子同定を行う必要がある。すでに侵襲性アスペルギルス症では,数多くの隠蔽種の報告がなされているが,外耳道アスペルギルス症の起因菌に対して,分子同定を行った報告は極めて少ない。また,外耳道アスペルギルス症治療上の基本は,抗真菌薬による局所療法薬である。そこで本研究は,2013年から2016年の間に,栃木県済生会宇都宮病院耳鼻科を受診し,耳漏分泌物の培養から形態学的にAspergillus属と同定された30株に対して,隠蔽種の識別が可能となる分子同定と併せて,新規アゾールを含む12薬剤に対する薬剤感受性を検討した。
 被験菌は形態学的に,A. niger sensu lato (20株),A. terreus sensu lato (7株),およびA. fumigatus sensu lato (3株)と同定された.βチューブリン部分配列を標的配列とした分子同定では,A. niger sensu lato 20株のうち,A. niger sensu srtictoが12株,A. tubingensis が8株であることが示された。A. terreus sensu lato およびA. fumigatus sensu latoは,被験株数が限られていたためか,各々全株とも代表種であるA. terreus sensu stricto あるいはA. fumigatus sensu strictoであった.すなわち隠蔽種としてA. niger sensu latoの40%にA. tibingensisが見出された。一方,抗真菌薬感受性は,各菌種共にミカファンギン(MCFG),エフィナコナゾール(EFCZ), ラノコナゾール(LNCZ)およびルリコナゾール(LLCZ)に対する最小有効濃度(MEC)および最小発育阻止濃度(MIC)が低値を示した。A. niger sensu strictoA. tubingensisを比較するとイトラコナゾール(ITCZ), ボリコナゾール(VRCZ), ミコナゾール(MCZ)およびテルビナフィン(TRB)に対してA. tubingensがやや高いMIC値を示した。また,同2菌種は他のAspergillus属に比して,ラブコナゾール(RVCZ)に対してやや高いMIC値であった。A. fumigatusは,フルシトシン(5-FC)に耐性であり,TBFに対して他の菌種に比べて高いMIC値を示した。以上、菌種により感受性が異なっていることより,適切な抗真菌薬選択のためには分子生物学的同定が必要であることが示された。また,各菌種共に局所療法薬ではEFCZ,LNCZまたはLLCZに対して非常に低いMICを示したことから,これら抗真菌薬の外耳道アスペルギルス症を代表とする表在性アスペルギルス症治療上の有用性が示唆された。
文責:萩原 繁広, 槇村 浩一
(2018.12.10)