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  • 医療情報科学研究所編. -- 第2版. -- Medic Media, 2017. -- (病気がみえる / 医療情報科学研究所編 ; v. 5).<図書>

Paper of the Month



2018. Apr-2 

ちば総合医療センター 整形外科学講座


「骨盤骨切り術後の人工股関節全置換術:システマティックレビュー、メタアナリシス」
Total hip arthroplasty after a previous pelvic osteotomy: A systematic review and meta-analysis.
Shigemura T, Yamamoto Y, Murata Y, Sato T, Tsuchiya R, Wada Y.
Orthop Traumatol Surg Res.
2018 Mar 23. [Epub ahead of print]

 変形性股関節症などの股関節疾患に対する手術は、関節温存手術と人工股関節全置換術(total hip arthroplasty;THA)に大別されます。骨盤骨切り術(pelvic osteotomy;PO)は関節温存手術の一つです。THAでは、傷んだ股関節を人工物に交換しますが、POは骨盤を切って向きをかえ、関節にかかる力のベクトルを変えることで、痛みを取り除きます。POでは自分の関節を残すことができますが、変形が進み、残念ながら後にTHAが必要になってしまう方もいます。一般的に再手術は、初回手術より難易度が上がりますが、PO後のTHAではどうでしょうか? POの既往がないTHAと比較し、難易度や臨床成績を調査したのが本研究です。システマティックレビューにより、11編の英語論文からデータを抽出し、解析(メタアナリシス)を行いました。その結果、臨床成績、手術時間、出血量は有意な差がありませんでした。しかし、インプラントの設置精度には有意差がありました。骨盤骨切り術は、将来必要となるTHAの成績に影響を与えないので、治療オプションとして考慮すべきものですが、インプラントの設置に影響する可能性があり、十分な計画、ナビゲーションなどの支援を検討すべきと考えられました。
 システマティックレビューは、系統立てて、論文を抽出し、吟味することです。ルールに基づいて、論文を選択し、データを抽出します。メタアナリシスは、システマティックレビューで得られたデータを解析することです。単純に数字を足すだけではなく、含まれる研究の規模に対して重みづけをする必要があります。システマティックレビュー、メタアナリシスを行うことで、見解の分かれたテーマに対する異なる結果を統合することができます。
 システマティックレビューとメタアナリシスを用いた論文は、学会などで注目され、投稿された雑誌でも高いエビデンスレベルを与えられることが多いです。
興味をもたれた学生さんがいらっしゃいましたら、ご連絡ください。
文責:重村 知徳
(tshigeponATyahoo.co.jp)
(2018.06.04)
 

Paper of the Month



2018. Apr-3

薬学部 医薬化学講座 薬化学研究室


「ビタミンD3生合成における副生成物タキステロール骨格の構造安定化およびビタミンD受容体結合時複合体のX線共結晶構造解析」
Effects of 2-substitution on 14-epi-19-nortachysterol-mediated biological events: based on synthesis and X-ray co-crystallographic analysis with the human vitamin D receptor.
Sawada D, Kakuda S, Takeuchi A, Kawagoe F, Takimoto-Kamimura M, Kittaka A.
Org Biomol Chem.
2018 Apr 4;16(14):2448-2455.

 体内でアセチルCoAから生合成される7-デヒドロコレステロールは、皮膚で紫外線(UVB: 280315 nm)を浴びて電子環状反応によりステロイドB環が開裂しプレビタミンD3が生成し、次いで体温による熱異性化反応([1,7]シグマトロピー転位)でビタミンD3へと変換される。この二段階の体内反応に酵素は全く関与せず、フラスコ内と同じ純粋な光反応が皮膚で進行する。このとき、本来熱異性化を受けるべき生合成中間体プレビタミンD3にも紫外線が当たってしまうことから、ルミステロールおよびタキステロールが副生成物として生成する。タキステロールは8,9-位間に二重結合を有し、CD環(trans-ヒドリンダン骨格)の歪から構造的には不安定であり、実際その誘導体を化学合成するとスペクトル測定中にも徐々に分解が進行することが判明した。我々は、CD環をcis-ヒドリンダン骨格に異性化することにより、8,9-位間の二重結合を温存し、さらにタキステロールの19位メチル基を除去した14-エピ-1α,25-ジヒドロキシ-19-ノルタキステロールの合成に成功し、ビタミンD受容体(VDR)に活性型ビタミンD3とは異なる様式で結合することをX線共結晶構造解析により証明した。今回の論文では特に、14-エピ-1α,25-ジヒドロキシ-19-ノルタキステロールのA2位に3-ヒドロキシプロピル基を導入し、その効率的な合成法と立体化学2β体が2α体よりもVDR結合親和性が高く、その順番は2β体(活性型ビタミンD348%)>無置換体(同15%)>2α体(同5.6%)であることを示し、また、VDRとの結合複合体のX線共結晶構造解析により、2位置換基末端OH基とArg274の水素結合の存在や、活性型ビタミンD3とはA環とCD環をつなぐリンカー部分の結合様式が異なることを証明した。
 ビタミンD医薬品として現在8種類の誘導体が臨床現場で使われているが、共通の副作用は高カルシウム血症である。今回化学的に構造を安定化したタキステロール誘導体を開発し、VDRにこれまでのビタミンD医薬品とは異なる結合様式で納まる新規リガンド(VDRモジュレーター)として期待でき、副作用の低減を目指すものである。
文責:橘高 敦史
(2018.06.16)