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Paper of the Month



2018. Dec-2

医学部 形成・口腔顎顔面外科学講座 

「皮下注射したヒアルロン酸フィラーのin vivo動態および生体刺激効果の評価」
Evaluation of the In Vivo Kinetics and Biostimulatory Effects of Subcutaneously Injected Hyaluronic Acid Filler.
Mochizuki M, Aoi N, Gonda K, Hirabayashi S, Komuro Y.
Plast Reconstr Surg.
2018 Jul;142(1):112-121

 ヒアルロン酸フィラー(HAF)を用いた顔面の除皺術では皺に沿って皮内に線状に注入した場合、半年から一年で吸収され、頻回に治療を必要とするのが一般的である。しかし、顔面陥凹や鼻、顎、頬など顔面パーツのaugmentationの治療に皮下にbolusに注入すると長期に持続することが臨床面ではしばしば観察される。しかし、なぜボーラス注射後にこのような長期間にわたり容量増加効果が持続するのかは不明である。そこで、今回は動物実験を用いて皮下に注入されたヒアルロン酸の経時的なボリューム及び組織学的な変化を調べた。
 6 週齡のラットの背部皮下にヒアルロン酸フィラー0.2mlをBolusで注入した(N=4)。各time point (注入直後、4, 8, 16, 32, 64週後) において、MRIで形態変化と容量測定の観察を行うとともに、組織切片の作成を行い、被膜形成、石灰化、線維化の有無やその他の組織学的変化を調べた。
 皮下にボーラスで注入されたヒアルロン酸は平坦化したが、注入後64週でも容積は保たれていた。組織学的には、石灰化などは見られず、ヒアルロン酸がスカフォールドとして作用する事で、線維芽細胞が遊走、新生し、コラーゲンの誘導、血管新生を起こし、その後脂肪の新生が起こり、注入スペースが自己組織に置換されていた。今回の実験結果より、ヒアルロン酸を注入する事で、ドナーを必要とせず、低侵襲、短時間で長期に効果が持続する組織の増大や形態の改善が可能であると考えられた。
文責:望月正人
(2019.02.12)
 

Paper of the Month



2018. Dec-3

医学部 外科学講座 肝胆膵グループ


「肝転移(大腸癌・神経内分泌腫瘍原発を除く)に対する1639例の肝切除成績」
Outcomes of 1639 hepatectomies for non-colorectal non-neuroendocrine liver metastases: a multicenter analysis.
Sano K, Yamamoto M, Mimura T, Endo I, Nakamori S, Konishi M, Miyazaki M, Wakai T, Nagino M, Kubota K, Unno M, Sata N, Yamamoto J, Yamaue H, Takada T; Japanese Society of Hepato-Biliary-Pancreatic Surgery.
J Hepatobiliary Pancreat Sci.
2018 Nov;25(11):465-475.

 悪性腫瘍の他臓器転移は肝転移が最も多い。しかし大腸癌と神経内分泌腫瘍以外の肝転移に関しては肝切除の適応となりにくく治療成績の報告が少ないため、肝切除適応の決定に窮することがある。今回日本肝胆膵外科学会主導で全国的他施設調査をおこないビッグデータを集積し解析した。
 1639例の肝切除が対象であるが、2001年から2010年までの10年間に日本肝胆膵外科学会高度技能専門医修練施設(肝胆膵外科における高難度手術を毎年30例以上おこなっている施設)である213施設中124施設でおこなわれた肝切除例であり、そのデータを2015年より後方視的に集積した。
 肝切除術後死亡率は1.5%、合併症発生率は25%であった。1639肝切除が1539人の患者におこなわれ、その原発巣は多い順に、胃癌(35%)、GIST(13%)、胆道癌(10%)、卵巣癌(7%)、膵癌(5%)と続いた。予後が追跡できた1465人の肝切除後の5年生存率は41%(生存期間中間値45か月)、5年無再発生存率は18%(無再発生存期間中間値9か月)であった。原発巣が胃癌、GIST、胆道癌、卵巣癌、膵癌での肝切除後5年生存率は、それぞれ32%、72%、17%、52%、31%と原発別で大きく異なった。さらにそれぞれの予後不良因子も、多変量解析での結果、原発別で大きく異なることがわかった。
 当論文の欠点として対象が肝切除にいたった肝転移症例という極めて大きなバイアスがある、というものをはじめとして、原発巣のデータに乏しいこと、原発によっては症例数が少なすぎて統計的に処理できない、などが挙げられる。しかし、現時点で世界一ビッグデータの解析であること、直近のデータ(2000年以降)の解析であること、原発巣別の解析にこだわったことなどから、今後の実臨床において肝臓外科医のみならず悪性疾患を扱う医療関係者に間違いなく参考となると確信する。(日本肝胆膵外科学会プロジェクト研究)
文責:佐野 圭二
(2019.02.21)